今回は我々が入居するオフィスの建築に関する紹介です。
我々の会社は、渋谷区渋谷1丁目のビラ・モデルナという会社に入居しています。

実は我々も入居後に知ったことなのですが、このビラ・モデルナはデザイナーズマンションであり、建築家である坂倉準三氏の事務所による設計によるものです。(本人が設計に関係しているのかどうかはわかりません。)

坂倉準三氏は、Wikipediaによると
ル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築を実践した。1937年(昭和12年)のパリ万国博覧会では、日本館の設計を手がけ、日本のなまこ壁を思わせるデザインとモダニズムの理念を統合し、世界でも高い評価を受けた。
このビラ・モデルナは、坂倉建築研究所のホームページにも紹介されていました。
concept:
ビラシリーズのクライアント本社と都心型住居ユニットの複合施設。
各ユニットに設けられたハイサイドライトは建物に都会的なリズムを与えると同時に、快適なインテリア環境を作り出している。
都心における居住と仕事の両立という、SOHOの概念のさきがけとなった作品である。information:
竣工年: 1974年
所在地: 東京都 渋谷区
用途: 集合住宅
建築面積: 674㎡
延床面積: 5,546㎡
階: 地上10階、地下2階
構造: SRC造
SOHOの先駆けとなったというのは興味深いですね。実際この建物は場所柄居住用として利用されている方は1割程度であると聞いています。
1974年の竣工なので、築40年以上経過しています。それでも古さを感じさせないのは設計の良さということでしょうか。
実際に我々が入居している一室も、ユニットバスと簡単な台所が設置されており、居住と仕事のどちらでも対応できる作りになっています。内部は8畳ほどで、6人程度が働けるようなスペースです。
また、ロビーには有人の受付があり、来客があった場合は、室内のインターホンに連絡をくれるというホテルのようなサービスがあったりもします。
窓からは中庭の大きな木が見えます。窓から緑が見えるのは疲れた心を癒やしてくれていいですね。

下は道路から見て右側の側面の画像。

各部屋の出窓が規則的に並んでいます。パターンが美しいです。
たまに建物の写真を取りに来ている方も目にします。外国の方もよく来ているようなので、海外にも知られているのかもしれません。先日も海外のテレビの撮影が行われていました。
ビラ・モデルナは青山通りから少し入った所にあるので、あまり目立った建物ではありませんが、近づくとその特異な景観は目を引くものがあります。
周辺はアパレルや設計事務所も多く、ファッション系のモデルの撮影が行われているのを毎日のように目にします。
アクセスの良さも魅力ですので、お近くにお寄りの際は、是非、建物をチェックしてください。
※この記事は会社を紹介する目的で作成しておりますので、坂倉氏に関する情報や建築史上の正確な情報は保証できませんのでご理解ください。